古びた駅のベンチは、いつもサヨナラを予感させる
それは私たちには用意されていない
静かな二人の人生を想像させるからか
木の匂いがあまりにも哀しいからか
(「サヨナラあなた」より)
モデル・詩人として活動する五十嵐ソフィーの最初の詩集。
無数の別れが続く人生の中できちんと「さようなら」を出来ているのはどれくらいなのだろう。過去をふりかえりながら、思い出す消化不良の「さようなら」。
それでも、前を向いていくために。
著者 Author:フランツ・カフカ 訳:谷口茂 解説:頭木弘樹 出版社publisher:みすず書房 2024 初版 ハードカバー 570p
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