“私たちの日常が突然失われてしまった2020年以来、写真を撮ることが出来なくなっていた——。”
コロナ禍によって世界中が〈ステイホーム〉を余儀なくされる中、私は写真を撮ることを止めてしまった。
そんな社会からも写真からも距離を置く生活が二年を過ぎようという頃、自分の身に起きた予期せぬ交通事故と長い療養生活。
一日中ベッドに寝転んでいた日々で「写真を撮るために必要なこと」に気づき、私は再びカメラを手にしていた。
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テレビ横の観葉植物、カーテン越しに見える景色、空模様。
日の出から日没まで刻々と変化していく自宅の光景。
事故により、ベッドから毎日見ていた景色が魅力的なものに移り変わる。
写真家が改めて気づいた真実とは。
読者は改めて世界に溢れる小さな神秘に気づくだろう。
限定50部
山口卓也
写真家。大阪生まれ。
京都外国語大学を卒業後、ビジュアルアーツ専門学校大阪にて写真を学ぶ。活動初期からスナップショットの手法を軸に、俯瞰的な視点と独特の憂いを帯びた視線が交錯する独自の写真作品を発表している。また近年は「具象性」と「抽象性」をテーマにしたコンセプチュアルな写真表現にも精力的に取り組む。
website: yamaguchi-takuya.com
著者 Author:山口卓也 Takuya Yamaguchi 発行 PUBLISHER:self-published 2024 ソフトカバー/スリーブケース
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