シュルレアリスム運動に参加した後、ジョルジュ・バタイユやロジェ・カイヨワと共に社会活動を展開した作家・詩人・民族学者ミシェル・レリスによる奇跡の民族誌/告白文学。
ダカール=ジブチと呼ばれるアフリカ横断調査団に書記兼文書係として参加した著者は公的な記録を残すことを職務としていたにも関わらず、その内容は個人的な省察(植民地主義への呪詛)、夢の断片、赤裸の告白が挿入された日記文学だった。
1930年代初頭のアフリカを舞台に民族誌と文学が混ざり合う奇跡的な大著。
絶版
著者:ミシェル・レリス 訳:岡谷公二・田中淳一・高橋達明 出版社:平凡社 2010 初版 文庫 1065p
C(帯・小スレ)