この地球に生まれるだれもが「つくる喜び」に満たされた日々を送る。
そんな新しい時代の百姓、「新百姓」に、わたしたちはなります。
(「新百姓宣言」より)
雑誌『新百姓』編集長おぼけんさんによる『新百姓』の考えとそこへ至る過程、そして「これから」をまとめたポケットブック。
おぼけんさんは豊かさをもたらしたCapitalism(資本主義)の限界を指摘しながらも否定はしない。「世界観」を見つめ直し、社会システムの転換が必要だと説く。
そこで、「つくる喜び」を最も大切にするCreativitism(創造性主義)というあり方を提示します。
誰もが現在、肌で感じている行き詰まり。
そこを打破し、転換するのは創造の主体である我々自身なのです。
目次
1 内なる革命論
−Capitalism の限界
社会システムのコンテキスト
Capitalism の本質
Capitalism の功績
Capitalism の限界
Capitalism の機能不全
機能不全1:イノベーションの源泉である個性の画一化
機能不全2:人間を無力化することで成⻑する経済
機能不全3:共同体を破壊することで失われる柔軟さ
なぜ Capitalism に代わる新たな社会システムが出現しないのか?
−機械論から縁起論へ
1 「世界」の見方が変わる
2 「時間」の見方が変わる
3 「富」の見方が変わる
−Capitalism から Creativitism へ
人間の本質とは?
「つくる喜び」を最も大切にする Creativitism へ
理想の状態としての「遊ぶ」
「成功」と「成⻑」の新たな定義
Creativitism における「成功」
Creativitism における「成⻑」
Capitalism から Creativitism への変容によって反転する価値
Creativitism における暮らし方、働き方、学び方、交わり方
▪暮らし方
▪働き方
▪学び方
▪交わり方
−批判への応答
Q CreativitismはCapitalismを否定するのか?
Q Capitalism同様、Creativitismも結局は新たな権威を生み出すのではないか?
Q 創造性は如何にして数値化され、適切に管理されるのか?
Q Creativitismでは、気候変動や紛争といった地球規模の構造的課題を解決できないのではないか?
Q Creativitismは、人間を怠惰にするのではないか?
Q Creativitismはテクノロジーや社会システムを否定し、自然回帰を促しているだけではないか?
Q Creativitismは、私たちの意識を身近な環境のみに集中させることで、文明の発展を停滞させ、
退化させるのではないか?
2 探究の軌跡 「見方」というレバレッジポイントの発見
気づき1:冒険は安心の中で育まれる
気づき2:承認欲求のために利用される社会課題
気づき3:システムに依存する人ほど、変革を望まない
気づき4:人間は変わることを恐れる
気づき5:誰にも「社会」は操作できない
気づき6:レバレッジポイントを突くべし
気づき7:「見方」を変えれば「世界」が変わる
気づき8:「物語」が「見方」をつくる
気づき9:「問いかける」というあり方
気づき 10:余白を提示することの意味
気づき 11:「問 い 」としての 製 品 や サ ー ビ ス
気づき 12:雑誌『 新 百姓』 と い う 問 い
気づき 13:「素人」の時代
3 武器としての「衣食住をつくる知恵と技」
はじまりのおわりに
喜びの日々
恐れ
違うからこそ味わえる喜び
資本主義への疑問
虚構に踊らされる人間
「世界は自分の鏡」
思い通りにならない世界
死の意味の発見
生かされている私
人はみな創造の主
付録:How to Create Society of Creativitism
冒険としての「新しい文明づくり」
冒険を楽しむコツ1:小さく試す
冒険を楽しむコツ2:課題を機会に
冒険を楽しむコツ3:物語る
冒険を楽しむコツ4:共創する
冒険を楽しむコツ5:できることから始める
著:おぼけん 発行:ている舎 2024 文庫 251p
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