「ナイジェル・シャフランの写真作品が知られるようになった主なきっかけは本であった。彼は本というものの物質性が持つ天賜の才を理解し、自身の本がどう見えるか、どう作られるかということに多くを注いだ。しかしシャフランの本作りへの投資は、自身のアイデアやプロジェクトをどう構築するか、その方法に対しても欠かすことができない。その考えは、彼が写真を撮ったあとすぐにプリントし、編集し、それを自身のワークブックや日記、備忘録のような製本された本のページに貼り付けるというプロセスにも深く根付いている。」

イギリス人フォトグラファー、ナイジェル・シャフラン（Nigel Shafran）の作品集。
約40年間に生まれた創造とアイデアの断片を包括的に見ることが出来る。
写真、切り抜き、ドローイング、メモ、etc、その一つ一つが作家の美術へ繋がっていく、あるいは連動している。ボリュームもあり、とにかくかっこいい一冊です。
Loose Jointsから。