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フォロンを追いかけて Book 1

ベルギー出身、パリを拠点に活動したイラストレーター・画家、ジャン=ミッシェル・フォロン(1934-2005)。
東京・名古屋・大阪で順次開催されるフォロン展『空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン』は、日本で30年ぶりの個展開催だという。

柔らかな色彩で描かれた空想的な世界観で日本にも多くのファンがいます。
本書はその展示に向けてのイントロダクションとも言える一冊。
初期のドローイングとプルーストの質問帖、そして同じくアーティストであり妻であったコレット=ルネ・ポルタルのエッセイからフォロンの人物像を浮かび上がらせます。
Book2、そして展覧会図録は2024年7月に発売予定。

以下、版元より

ジャン=ミッシェル・フォロン(1934-2005)は、ユーモラスな線描、美しい色彩とファンタジックな世界観、そして人類に警鐘を鳴らす強いメッセージを描いたベルギー人のアーティストです。1970年代以降世界的に活躍し、日本でも1980年代と90年代に大規模な巡回展が開かれ、人々の心をつかみました。今回約30年ぶりに展覧会が開かれるのを機に、フォロンのファン、フォロンを知らない新たな鑑賞者にむけた本を2冊出版します。フォロンが生み出した多彩で詩情的な作品群を前に、すっと心を開く。そしてフォロンを過去にではなく、未来に感じる。そんなきっかけになるような、フォロンを追いかける二つの旅のような2冊の本です。

『フォロンを追いかけて Book1』
1冊目はフォロンを「知る」旅。1955年、21歳で故郷ベルギー・ブリュッセルを離れパリにやってきたフォロン。代名詞といえる色彩豊かな作品へと発展する前の初期ドローイング50点に、マルセル・プルーストが考案した34の質問帖(Le questionnaire de Proust)への回答を添えました。ドローイングとチャーミングな回答が響きあい、フォロンの人柄や空想的な思考、社会への問題意識、人類に対する信頼や希望が、作品とともに立ち上がります。アーティストであり最初の妻・コレット・ポルタルによる寄稿も必読です。パリでの出会い、創作や暮らし、田園ビュルシーでの日々や家族について、みずみずしい追憶からフォロンの魅力に迫ります。

◎ジャン=ミッシェル・フォロン
(Jean-Michel Folon, 1934-2005)
20世紀後半のベルギーを代表するアーティストのひとり。1934年ベルギー・ブリュッセル生まれ。はじめは建築や工業デザインを学ぶが、1955年にパリ近郊へ移住し本格的に絵を描き始める。1960年代初頭に雑誌『ニューヨーカー』や『タイム』の表紙を飾り、その後、各国で高く評価され、世界中の美術館で個展が開催される。日本では30年ぶりとなる回顧展を、2024年7月より東京、名古屋、大阪で順次開催。

◎展覧会
「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」
2024年7月13日(土)―9月23日(日) 東京ステーションギャラリー(東京)
2025年1月11日(土)―3月23日(日) 名古屋市美術館(愛知)
2025年4月5日(土)―6月22日(日) あべのハルカス美術館(大阪)

翻訳:松井宏 アートディレクション:須山悠里 デザイン:小河原美波 編集:柴原聡子 企画・制作・発行:ブルーシープ 2024 ソフトカバー 115p
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