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生活工芸と古道具坂田

食器の持つ二面性。
「そばにいる工芸」(生活道具としての)と「あおぎみる工芸」(古美術としての)。
「古美術」と「古道具」の二面性の「古道具」に雪崩を打って参入してきたファンション、デザイン、アート界。
その中にあって「生活工芸」と「古道具坂田」の「ふつう」「普遍性」はどのように語られ、どのような美を作り出して来たのか。
一見無縁とも思われるパンクスピリット溢れる一冊。
2000年代の証人が記した受け継がれていくべき「言葉」。

以下、版元より

の三谷龍二さんで、後者は古道具坂田の坂田和實さんです(当人はそう思っていないかもしれませんが)。「生活工芸」も「古道具」も、既存の権威にたいする抵抗、挑戦という側面がありました。その構図は明快で、しかも奏功します。そういう時代がきていた、ということだったのだろうと思います。いまはあのころのような構図のわかりやすさはうしなわれている気がします。2000年代と2010年代以降をくらべて、決定的な差は、SNSの普及と出版業の衰退でしょう。構図の消失、もしくは氾濫。本書におさめた文章の多くは、2010年代以後に、2000年代を回顧したものです。挑戦者が挑戦される側に、あえていえば弱者が勝者になったあとで、その成果の中身を考えようとしたものです。(「あとがき」より)

著者|菅野康晴 SUGANO Yasuharu
『工芸青花』編集長。「青花の会」代表。1968年栃木県生れ。1993年新潮社入社。『芸術新潮』及び「とんぼの本」シリーズの編集部に在籍後、2014年「青花の会」を始める。担当した本に、金沢百枝+小澤実『イタリア古寺巡礼』、川瀬敏郎『今様花伝書』『一日一花』『花をたてる』『四時之花 なげいれ稽古録』、坂田和實『ひとりよがりのものさし』『古道具もの語り』、中村好文『住宅読本』『意中の建築』、三谷龍二他『「生活工芸」の時代』『工芸批評』、李鳳來『李朝を巡る心』など。


1
ふたつの工芸
生活工芸の「ふつう」
三谷さんと生活工芸の四〇年
台北で気づいたこと
年表「生活工芸」の時代
2
坂田さんの仕事
拙をめぐって 路花さんの書
タパの話
3
古道具坂田と生活工芸派
編集した本
劉檸さんとの対話

あとがき

著者:菅野康晴 発行:新潮社青花の会 2024 A5判/上製本/136頁
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販売価格
3,960円(税込)

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