庄野潤三夫人であるこの本の著者千寿子(1925-2017)さんと庄野さんは子どもたちに、うれしいことがあったらその日のうちに、よろこびが減らぬうちにお礼の手紙を書きなさい、と教えていたようだ。そしてまた千津子さん本人も、うれしいことがあったらその日のうちに娘に向けて葉書を書き、手紙を書いた。
本書は千寿子さんから長女の夏子さん(1947-)に送られた842通(!)の手紙から130通を選んで編集したもの。
母から娘へ送られた、たくさんの「ありがとう」の手紙です。
最初から最後まで幸福に包まれた一冊。
装画は小沼丹
解説は夏葉社島田さん自ら書いておられます
著者:庄野千寿子 出版社:夏葉社 2024 ソフトカバー 221p
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