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NEUTRAL COLORS ISSUE 5(オリジナル手刷りトートバッグ付)

特集:伝わらないから伝えたい言語のふしぎ

"紙の雑誌には流れていく情報ではなく、沈殿する感情を刷り込みたいのです。”

『NEUTRAL』『TRANSIT』『ATLANTIS』を創り上げた加藤直徳は雑誌を作ろうにも自己模倣に陥り、新しいものを生み出せず、創作のヒントを得るためインドはタラブックスの工房を訪ねる。タラブックスでは絵本を一枚一枚シルクスクリーンで刷り、手で束ね、糸で綴じていく。その工程を目の当たりにし、「自分でつくる」と決める。
そしてここに自身で刷るリソグラフとオフセット印刷を駆使し、世界のどこにもない、一冊しかない雑誌がここに生まれた。

NEUTRAL COLORS第5号です。
特集「伝わらないから伝えたい言語のふしぎ」
父親とのストーリーにはじまり、点字の自作、
手話言語、タイポグラフィ、オノマトペ、インド言語座談会、
動物言語、身体性と言語などなど「言語のふしぎ」を探究

言語は個がもっとも顕れるものだと考えます。 グローバル化が進んでもスキップできない。 土地の固有性や、個別の文化とか、個であることを重視する NEUTRAL COLORS としては探究したいテーマです。 この特集では言語の伝わらなさを認め、 どうやったら伝えることができるのかを雑誌全体で考えていきます。
いくつの年齢になっても新しい言葉を学ぼうとすること。 点字や手話やジェスチャーで伝えるもの。 言語とは「伝えようとするもの」すべてです。
雑誌をつくりながらいつも思い知らされます。 大切なことを伝えたいのに、うまく言語化できないこと。 海外で、口ごもったり黙ってしまったり、言語の壁が立ちふさがること。 NEUTRAL COLORS にとって言語とは「伝わらないもの」です。 だから、雑誌全体で伝えてみます。(NEUTRAL COLORS)

●韓国 父が見つけたもうひとつの言語
父が韓国で一人暮らしをすると宣言したとき家族は驚いた。 60 歳を越えていたし、初めての海外暮らし。 辛い料理も苦手だったはず。
83 歳になった父と韓国に行き、聞いてみたかった。 なぜ年をとってから新しい言語を学んだのか?
文=加藤直徳 写真=野口恵太

●名古屋 指で読む言葉
点字は、タテ 3 点・ヨコ 2 点の 6 点からなる「表音文字」。 目の見えない人、見えづらい人の中には、 この「文字」により情報を摂取し意思 疎通をし、 読み書きや思考の手助けに使用するなど、 能動性の確保のひとつとしている方々がいる。
文=ナカタヨシオ 協力=名古屋ライトハウス

●中国 手の声が聞こえる
中国でとあるろう者と出会い、中国手話を覚えた。 それはいままで聞いたことも 見たこともない言語の入り口だった。 単に新たな言語の習得のはじまりというより、 コミュニケーションに対する概念を 根底からひっくり返すはじまりだった。 パラレルワールドのように存在していた異なる文化と言語。 その向こうにはどんな世界が待っているのだろう。
写真・文=野口恵太

●スイス 言語の地層
多言語国家スイスで撮り下ろし 言語の見えない境界線とは?
写真・文= Philippe Fragnière

●神戸 身体が言語を踊るとき 森山未來が表現する舞踏の現在地。
写真=宮本 武

● New York ニューヨークへ、ニューヨークから
現代美術家がかつて住んだ街を訪れる 手紙のようなトラベログ。
写真・文=ミヤギフトシ

●座談会
視覚・身体・言語 見ているのに見えていなかった隣の世界 手話で交わされる言語に隠された本質を当事者が語る
談=根本和徳、皆川愛、久保沢寛 通訳・翻訳・校正=和田夏美、田中紗織

●日本 わたしの好きな字
手書き文字愛好家のコレクション 書き下ろしエッセイも手書き!
文=井原奈津子

●ゲーム 記号接地遊戯β—オノマトペ
人間 VS. AI の接地記号対決 新しいオノマトペを生み出せ
ゲーム開発=木原 共

●三島 ヒロインズと翻訳と「行く場所」
ただ集まれる場所 Cry in Public と 翻訳家の仕事
談=西山敦子 写真=敷地沙織

●動物言語 1シジュウカラ
文=鈴木俊貴 2ミナミハンドウイルカ 文=森阪匡通/絵=前畑裕司 3頭足類(イカ)
談=池田譲

●コラム
◯選ばなかった道たち─ それでも言語の探究を
文=辻野裕紀 ◯詩人の言葉/ルーマニア語 文= Maiuga Alexandra ◯プログラミング言語問答 文=まつもとゆきひろ

●アラビア語
アラビア文字 最初の一筆
古代の遺跡を掘り起こす父と アラビア文字の美しさを発見する息子。
文=下釜和也 絵=下釜和貴

●民謡
NC リソ刷り唄
東郷清丸が唄う リソグラフの作業唄
曲・文=東郷清丸

●佐世保 基地と坂道と米語
佐世保出身の写真家が撮る コミュニケーションのための米語
写真・文=松尾 修

●書体
言語特集のための書体 “Baumwolle”と名づけられた 5 号のための欧文書体
タイプデザイン=永尾 仁

●塩竃 君の人生にはなぜ、異なる言語が必要なのか
アートを使った英語の授業探訪 サットさんが語る壮絶な半生
写真・文= numa

●写真 読み込み中 ......
気鋭の写真家による 言語を表現した撮り下ろし作品。
写真・文=澤田詩園

●チリ
アモールがくれた言葉たちへ イースター島から始まった冒険 愛が紡いだ 15 年間の言葉
写真・文=鰐部まりえ


編集:加藤直徳 装丁:加納大輔 発行:NEUTRAL COLORS 2024.7 276P 182mm × 257mm
新刊雑誌



 
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販売価格
2,970円(税込)

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