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パレスチナ詩集

惨事と野蛮に抗して詩は可能か

世界の果てに辿り着いたとき、われらはどこへ行けばよいのか。
最後の空が終わったとき、鳥はどこで飛べばよいのか。

パレスチナに生まれ 入獄と亡命を生きた大詩人マフムード・ダルウィーシュ(1941-2008)の詩集。
詩人は1941年にパレスチナ北部の村に生まれるが、七歳の時にイスラエル国家が成立し、村は軍に占拠される。以来亡命を繰り返しながら詩を書いて生きてきた。
生涯をかけて、敗者の声を詩に結実させてきた。
訳・解説には批評家・詩人の四方田犬彦。

【目次】
道のなかにさらなる道/この大地にあって/また野蛮人がやって来る/死んでいるわたしが好き/山裾の上、海よりも高く、彼らは眠った/あそこに夜が/アデンに行った/敵が遠ざかると/アナット変幻/イムルウ・ル・カイスの、言葉によらない論争/異邦人に馬を /壁に描く 

著者:マフムード・ダルウィーシュ 訳:四方田犬彦 出版社:筑摩書房(ちくま文庫) 2024 204p
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