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わからないままの民藝

なにかを新しく始めることは大変なことだけれど、それをひたむきに何十年も続けることはその何十倍も大変なことだ。そのことを、僕は自分でお店を始めて深く実感した。街に馴染み、街に生かされ、街を生かし、街の風景になっている古びたお店、そこにはそれぞれの店主たちが刻んだ人生があり、その場所に替え難い思い出を持った人々が数えられないくらいたくさんいる。
(「はじめに」より)

「はじめに」を読んでなんて信頼の出来る書き手だろうと思った。
そして飛騨高山へ行きたいと強く思った。
飛騨高山の工藝店「やわい屋」の店主朝倉圭一さんが民藝に対しての私的な想い、飛騨と民藝運動の関わり、そして「やわい屋」のことについて綴った全く新しい民藝エッセイ。
民藝について「よくわからないけれど、なんか好き」と言うお客さんの言葉を柔らかく受け止める姿勢に共感を覚える。

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「わからないまま」は「わかる」や「わかった」よりもずっと信頼できる。
(星野概念)
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第1章 民藝の百年を遡る
第2章 飛騨高山と観光と民藝運動
第3章 工藝店「やわい屋」の物語
第4章 現代に息づく民藝

著者: 朝倉圭一 出版社:作品社 2024 ソフトカバー 264p
新刊書籍

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2,970円(税込)

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