列島の人びとは山に何を見てきたのかー
神と仏、祭事、東アジアの民族、山岳信仰、熊野と神楽、女人禁制などを研究してきた民俗・人類学者鈴木正崇の集大成。
日本の国土の4分の3を占める山と丘陵地。
古来より人は山の麓の里に暮らし、山に親しみを抱き、祀って来た。
山と仏教の不可分性、廃仏毀釈、遺産登録への動き、信仰からスポーツ登山への変容など、山を通じてみる日本(人)の精神史。
第一章 山岳信仰と仏教 ー開山の思想を中心に
第二章 出羽三山の開山伝承 ー『羽黒山縁起』を中心として
第三章 鳥海山の信仰と修験 ー縁起・儀礼・芸能
第四章 早池峰山と『遠野物語』 ー史実と縁起のはざま
第五章 戸隠の縁起を読み解く
第六章 開山伝承と現代 ー日光山の勝道をめぐって
著者:鈴木正崇 出版社:青土社 2024 ハードカバー 452p
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