夏という季節がかつてありまして終わりをさびしがるものでした
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銀行、高速道路、集合住宅、ライブハウス、美容院、本屋など
とある街のとある場所で見つかる歌の種。
どこにでもあるような街の百年の記憶。
短歌と散文で構成されるこの本は読者の頭の中に地図を作る。
地図は、著者の描いたものに近かったり、全く異なるものにもなるだろう。
こんな風に岡野さんは短歌を作っているのだなという静かな感動とあの夏の記憶を揃って連れてくる。
確かに岡野さんの本だけれど、全く新しい感動を覚える一冊です。
このうたたねの地図から生まれた装画は中村一般さん。
著者:岡野大嗣 ブックデザイン:六月 出版社:実業之日本社 2024 ソフトカバー 156p
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