"部屋に戻り
ここにくるまですごくじかんがかかったよね
と息子が言う
この旅の道程のことをはなしているのに
わたしたちの心のことを言っているようにも聞こえる"
日記 (3rd WEEK DAY6 2007.08.11)より
花と息子の写真、そして日記で構成される長島有里枝の傑作が13年ぶりの重版!
待望の3rd editionです。
「家族」をテーマに作品を発表してきた著者はアーティストのレジデンシープログラムで息子と2人、スイスへ3週間滞在する。その滞在は結果的に写真と物語が融合し、唯一無二の作品が生まれた。
22色の布製カバー、航空券やメモなどが挟み込まれるなど、造本も類を見ない豪華な一冊。大推薦版。
※カバーはランダムでのお届けになります。予めご了承ください。
以下、版元より
2007年にスイス エスタバイエ・ル・ラックにあったVillage Nomadeのレジデンシープログラムに参加した際に撮影した写真と日記によって構成。
これらの写真は、長島の亡くなった祖父の家から見つかった、25年ほど前に祖母が撮影し、箱に大切にしまっておいた花の写真にインスパイアされたもので、Village Nomadeの敷地内の草花や、部屋の光景、伴っていた息子などが写されている。 また、スイスの澄んだ空気の中で生まれた写真と言葉をそのまま束ねたスクラップブックのように、写真ページ、テキストページ、クラフトペーパーがランダムに綴じられ、 航空券のしおりやメモ書きも挟み込まれる。
手にとるひと、それぞれの思いとリンクするように、第3版の表紙は、22色もの布で覆われた。
「SWISS」は、デビュー以来常に「家族」というテーマのもとに写真を撮影してきたアーティスト長島有里枝の核心を静謐にひらく。
今は亡き祖母とお互いの花の写真を通して向き合い、遠いひとに思いを馳せ、近いはずのひとと心を見つめ合った時間が凝縮された美しい一冊。
著者 Author:長島有里枝 Yurie Nagashima Book Design:寄藤文平+鈴木千佳子 出版社 Publisher:赤々舎 2024 3rd cloth hardcover H290mm × W215mm 214p
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