1953年、詩人・大江満雄(1906-91)は、全国8つのハンセン病療養所の入所者73名の詩227篇からなる合同詩集を編んだ。詩人たちは、自らの境遇を「宿命」とするのではなく、生命の肯定、人間への愛惜、差別への抗議を、力強くうたった。
大岡信、荒川洋治らはハンセン病文学としてだけでなく現代詩、文学の普遍性においてここに編まれた詩を高く評価した。
71年の時を経て、初の文庫化です。
厚木叡
伊藤秋雄
田所靖二
北川光一
石川清澄
宇津木豊
右川斗思
盾木弘
國本昭夫
氷上惠介
奥二郎
白浜浩
船城稔美
生多純
梶澄夫
多岐葉一
比良田信吉
館祐子
深山裕子
秋丘えりこ
今村義夫
岬治夫
宗方サチ
鈴木久子
志樹逸馬
森春樹
小島浩二
島村静雨
中本一夫
吉成稔
甲斐八郎
豊田志津雄
森中正光
原田春生
瀬戸美佐夫
惠美かおる
上野青翠
中石としお
島内眞砂美
山澤芳
戸田次郎
原よしじ
山川きよし
大塔寺睦生
堂崎しげる
秋田穗月
橋本正樹
蜷川ひさ志
上丸武夫
うちだ・えすい
中村七鶯
松本明星
島比呂志
松田一夫
北河内清
佐藤俊二
蘇鐵稔
重村一二
西羽四郎
かしわたる
吉村陽三
山崎玲子
谺雄二
福壽美津男
榊原不二男
高橋晴緒
木島克郎
本間きよし
大和たけし
山科信夫
佐和迪子
島村隆子
藤井俊夫
作者一覧
解説(大江満雄)
世界の癩に関する年譜
来るべき者たちと出会う詩集(木村哲也)
編:大江満雄 出版社:岩波書店 2024 文庫 484p
新刊書籍