20世紀のモダニズム建築を代表するドイツ出身の建築家、ミース・ファン・デル・ローエ(Mies van der Rohe)が設計した「エディス・ファンズワース邸(Edith Farnsworth House)」にまつわる作品集。
ル・コルビュジエのサヴォア邸、フランク・ロイド・ライトの落水荘と並ぶ20世紀を代表する住宅建築であるファーンズ・ワース邸。
外壁を全てガラスに囲まれたこの邸宅は建築家のみならず、多くの芸術家を魅了した。
新旧の写真を織り交ぜ、この建築の設計から現在までを徹底的に解説する。
以下、版元より
近代史で最も有名な邸宅の1つであり、敷地に浮かんでいるように見える、まさにガラスと鋼材の「驚異」である「エディス・ファンズワース邸」は、広く一般に公開されるはるかに前より、人々の想像の中で伝説的な存在として在った。本書は、ミース・ファン・デル・ローエによるこの邸宅の当初の設計から、忘れ去られ放置されていた期間や、洪水による被害、そしてピーター・パルンボ卿(Lord Peter Palumbo)が新たな所有者になるまでの軌跡が描かれている。
アメリカ人教育者、キュレーター、建築史家のミケランジェロ・サバティーノ(Michelangelo Sabatino)が本書の著者として執筆、編集を担当。建築史家であるディートリヒ・ノイマン(Dietrich Neumann)によるエッセイ、邸宅の施主であり医師であったエディス・ファンズワース博士(Dr. Edith Farnsworth)の未発表の手記、ミースの孫であり建築家のディルク・ローハン(Dirk Lohan)と邸宅の2代目所有者であるピーター・パルンボ卿へのインタビューを収録。
写真家である杉本博司、アニー・リーボヴィッツ(Annie Leibovitz)、デザイナーであるヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)、コンセプチュアル・アーティストであるイニゴ・マングラーノ=オバーリェ(Iñigo Manglano-Ovalle)、アーティスト・デュオであるジェラード&ケリー(Gerard & Kelly)、ミニマリズムを代表するアメリカ人アーティスト、ダン・フレイヴィン(Dan Flavin)、建築家であるザハ・ハディッド(Zaha Hadid)などの面々の来訪やコラボレーションの記録も掲載する。
著者 Author:ミース・ファン・デル・ローエ(Mies van der Rohe) 出版社 Publisher:MONACELLI PRESS / PHAIDON 2024 hardcover 254 x 305 mm 256p
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