”日曜日の朝になると、僕はいつも父親が「今日は映画でも見にいくか」と言いだすのを心待ちにしていたものである。我々は神戸か西宮の映画館にでかけ、だいたいそのあとで食事をした。昭和三十年代の前半、今ほど世間の生活は豊かではないにせよ、妙にくっきりとした印象のある時代だった。”
(「まえがき」村上春樹より)
VHSで観ることの出来る外国映画264本を村上春樹と川本三郎が紹介する。
1926年から1984年までの映画が年代順に並べられている。
この企画は村上春樹から川本三郎へ持ちかけた。
絶版
著者:村上春樹・川本三郎 装丁:岸顯樹郎 出版社:講談社1985 初版 ソフトカバー 252p
C(ヤケ・帯欠)