”大人たちは「いくつになっても学びは必要だ」と言ってみたりするわけです。しかし、このとき大人たちが言う「学び」という言葉のニュアンスには、「勉強」とは明らかに異なる特有の甘さが含まれます。そして、自らも「学び」が必要だと感じているはずの彼らの多くが、「勉強するのは子どもの仕事」であり、大人がすることじゃないと考えている感じがどうも気になるのです。”
子どもたちの教育現場に「学び」という言葉が積極的に取り入れられ、その言葉に疑わしさを感じる鳥羽和久さん(『おやときどきこども』『君は君の人生の主役になれ』『親子の手帖』)が下記のユニークな面々と「学び」や「勉強」について語り明かします。
第1章 何のために勉強するのか────千葉雅也(哲学者・作家)
第2章 リズムに共振する学校────矢野利裕(批評家・DJ・中高教諭)
第3章 家庭の学びは「観察」から────古賀及子(エッセイスト)
第4章 世界が変わって見える授業を────井本陽久(いもいも教室主催・数学教師)
第5章 「言葉」が生まれる教室────甲斐利恵子(国語教師)
第6章 からだが作り変えられる学び────平倉圭(芸術学者)
第7章 子どもの心からアプローチする────尾久守侑(精神科医・詩人)
編著:鳥羽和久 出版社:あさま社 2024 ソフトカバー 265p
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