“ここにあるのは「めでたし、めでたし」の死角を辛辣なユーモアで照らしてみせる物語。
そうやってわたしたちが見えないふり、聞こえないふり、わからないふりをしてきた暴力の轍を、怒りでもって洗い出し、祈りをこめて語り直すのだ。”
倉本さおり(書評家)
『体の贈り物』(名作です!)『私たちがやったこと』『若かった日々』などで知られるアメリカの作家、レベッカ・ブラウンの最新物語集。翻訳はもちろん柴田元幸。
”「三匹の子ぶた」を踏まえた「豚たち」、「赤ずきんちゃん」を踏まえた「おばあさまの家に」をはじめ、ピノキオ、ヘンゼルとグレーテルなど、さまざまな伝統的物語やキャラクターを、レベッカ流に夢見なおした物語が並びます。
訳者の柴田元幸さんが「この人の文章は言葉というよりほとんど呪文のようなリズムを持っている」と評するレベッカ・ブラウン独自の文体によって、
読者を暗闇から光へ、厳しさから愛へ、私たちが今いる場所から私たちが行くべき場所へと導きます。”
装画: 金井冬樹
デザイン:横山雄
著者:レベッカ・ブラウン 訳:柴田元幸 装画: 金井冬樹 デザイン:横山雄 出版社:twililight 2024 ハードカバー 136p
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