カーテンを閉め切ったまま 暮らしているわたしがある
とじこもっていて 少しも 外へ出ようとはしない
誘っても 迷惑な顔をするばかりなのだ
たまには 風に当たってみてはどうなのか
無理に それを開こうとする わたしがある
とにかく 外光をきちんと入れたいのだ
世界の 美しい色の具合に触れることで
ここに生きていることを しっかりと確かめなくては
(Curtain)
和合亮一目下の最新詩集。
タイトル通り、生活や暮らし、身の回りにあるものが様々に取り上げられる。
”わたし”や”あなた”が見ているもの、使う言葉。
「詩を真ん中にして私たちは共に、渡りたい、分かち合いたい。」と和合さんはあとがきで語っています。
装画は諏訪敦
著者:和合亮一 出版社:青土社 204 初版 ハードカバー 120p
新刊書籍