「この本を書くために一生待ち続けていたような気がする」
オースターにとって、最後から2番目の作品となった超大作。2017年発表。
脅威の800p(二段組)。
オースター作品を一手に訳してきた柴田元幸によって、遂に上陸。
代表作『ムーン・パレス』と同じく激動の1960年代アメリカが舞台。
結果的に集大成とよばれるのは避けられないが、それは読者が判断すべきだろう。
”1947年、ユダヤ系の家庭に生まれたアーチボルド・ファーガソンの、驚くべき仕掛けに満ちた成長物語。ドジャースLA移転、ケネディ暗殺、ベトナム反戦運動。50〜70年代のアメリカを生きる若者の姿を、緻密で独創的な四重奏で描く。”
著:ポール・オースター 訳:柴田元幸 出版社:新潮社 2024初版 ハードカバー 800p
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