《「あなたについて教えてください」と聞かれても絶対最後まで話さないような、そんな記憶や体験について語ってもらう場をつくることが、私の仕事だった——》
対等性と自由が尊重された集団のなかで対話を行い、個々人が抱える問題や症状からの回復を目指す「回復共同体(TC)」。映画『プリズン・サークル』の舞台となった島根県の官民協働刑務所で、日本初となるTCの立ち上げに携わった心理士が、その実践を初めて綴る。
罰を受ける場としての刑務所に対話の文化を持ち込み、根付かせる。
そこで出来たつながりを社会へ復帰するための後押しに。
回復への途方もない道のりが記されています。
著者:毛利真弓 出版社:青土社2024 ソフトカバー 360p
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