ノスタルジックになるのは、決して悪ことじゃない。
人生は多くの場合、現実を書き換えながら進んでいく。
ノスタルジアは、つまり失われてしまった時間を慈しむことで、優れたアートはたいていそういう感情から生まれてくるものだ。
良い時間を覚えているっていうのは、すばらしいことだよ。
(ショーン)
約3年ぶりとなる写真家ショーン・ロトマンの新作は息子テンボとの共作。
お互いをポラロイドで撮り合い、手紙を送り合った成長日記。息子へのまなざしと子どもからの視点が混ざり合い、ポラロイドの多重露光により二人は重ねっていく。
スリップケースに入ったコデックス装の本体は縦開き。
フジのインスタックス(ポラロイド)と同サイズの写真が交互に流れ、虹色の紙に書かれた手紙が差し込まれいる。
巻末にはショーン・ロトマンによる父性を巡るエッセイ(英語/日本語)とテンボの「虹を吐く」イラスト集を掲載。
未来と過去、父と息子を繋ぐ本であり、読者はその光景を暖かく見守ることになるだろう。
444部限定
著者 Author:ショーン・ロトマン & テンボ・ロトマン 出版社 publisher:NEUTRAL COLORS 2024.8 コデックス(糸かがり)+スリーブケース105×148×15mm 111p
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