いずれ
わたしは
いなくなるのです
このうつくしい世界から
きえさってしまうのです
その前にできることは
あたたかいものたちを
こしらえることなのです
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前作「場末の人」以来、約1年ぶりとなる奈良の詩人西尾勝彦の詩集。
詩集、というより詩、である。一冊で一篇の、詩。
月子さんと僕の散歩。
この世で僕は何を聴き、何を観たのか。
この詩を読んでいる時間、4月の風に包まれているような多幸感。
だから西尾さんの詩を読むことはやめられないのだ。
著:西尾勝彦 装幀・組版 川島雄太郎 出版社:七月堂 2025 ソフトカバー 84p
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