レベッカ・ソルニット『ウォ―クス 歩くことの精神史』『迷うことについて』『私のいない部屋』の翻訳で知られ、地図制作者(カルトグラファー)でもある翻訳家の地図にまつわるエッセイ集。
時代とともに形を変えながら常に私たちのそばにある「地図」。
私たちは「地図」を通して何に出会っているのだろうか?
地図に魅せられた作者の思索は迷宮を探検するようで非常に面白い。
世界の肌触り、欲望と知の来歴、怪物の気配、置いてきた故郷、融ける国境、街角の冒険、駆け抜ける自転車、戦争の姿、歴史の空白、地図製作者、映画の手がかり、位置情報の意味、失われた存在、浮遊する鳥の眼差し……。
著者:東辻賢治郎 出版社:講談社 2024 初版 ソフトカバー 237p
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