定義という概念そのものが、時代遅れで緩慢なものと映りはじめるようになっていた。それをどう呼ぼうとも「ジャズ」はその起源以来のどの記事にも劣らず、現在も激しい揮発性を持ち、生成力に富む。
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定義を明確化し、支配的なスタイルをひとつに絞れとの強い要求ではなく、固定したパラメータをもたない、無限に広がる再配列・並べ替えを体験している。
(序文より)
アメリカにおいてジャズは21世紀になってどのように変わり、そしてどのように変わらないのか。
元ニューヨーク・タイムズ紙のジャズ批評家、ジャズ・ジャーナリスト協会選定の優秀執筆賞の13回受賞、アメリカ屈指のジャズ批評家ネイト・チネンによる21世紀ジャズの解説と展望。
編集は野田努
※21世紀の必聴アルバム選:154作のリスト付き
著:ネイト・チネン 訳:坂本麻里子 出版社:Pヴァイン 2024 ソフトカバー 439p
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