blackbird books

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オススメあなたに犬がそばにいた夏(岡野大嗣・佐内正史 Wサイン入)

風景は留まる 景色はポータブル 光景は走ってやってくる

人がきて信用金庫の自動ドアひらいて夏がひらめいていく

きらきらと風を車に呼び込んで午前みたいに午後をはじめる

かつてあった出版社の美しい名に会話が混線して花が咲く

声がして水遊びだとわかる声 二時から二時の声がしている

郷愁は遠いところをやってくる未来にちょっと寄り道をして

南から北へ
朝から夜へ
歌人の岡野大嗣が生まれ育った大阪の街を、写真家の佐内正史と巡った夏の記憶。
あの頃の記憶と現在の風景が混じり合い、歌を運んでくる。
写真はまた新しい記憶を留めていく。
2023年の7月と2024年の8月、2年をかけてつくった短歌102首と写真42枚を収録。
造本は180度開くコデックス装。
短歌と写真の相性が良いことを作り手は誰よりもわかっていたに違いない。
表紙はblackbird booksの裏手からの風景。
紛うことなき傑作。
9月、当店にて展示予定。



【著者より】
〈東京から黄色い車でやってきた佐内さんと歩いた夏。
短歌が写真に、写真が短歌になる瞬間をお楽しみください!〉
岡野大嗣

〈写真の時差の中にいた2年間!
「そば犬」をよろしくお願いします!〉
佐内正史

【著者プロフィール】
●岡野大嗣(おかの・だいじ)
歌人。2014年、第1歌集『サイレンと犀』を刊行。2018年に木下龍也との共著『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』、2019年に谷川俊太郎と木下龍也との共著『今日は誰にも愛されたかった』、第2歌集『たやすみなさい』、21年に第3歌集『音楽』、2023年に第4歌集『うれしい近況』、2024年に短歌と散文集『うたたねの地図 百年の夏休み』、作品集『時の辞典 365日の短歌』を刊行。

●佐内正史(さない・まさふみ)
写真家。1997年、写真集『生きている』でデビュー。2002年『MAP』で第28回木村伊兵衛写真賞受賞。2008年に独自レーベル「対照」を立ち上げる。近著は『写真の体毛』『静岡詩』『写真がいってかえってきた』。曽我部恵一とのユニット”擬態屋”では、詩と朗読を担当。境界線はない。近年の展覧会に「展対照<第二部>」Vacant(東京、2025年)、「写真がいってかえってきた」book obscura(東京、2024年)、「静岡詩」タカ・イシイギャラリー(東京、2023年)、「静岡詩」静岡市美術館(静岡、2023年)、など。

著・短歌:岡野大嗣 写真:佐内正史 出版社:ナナロク社 2025 B6変形 コデックス装 160p
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2,090円(税込)

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