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歌人の岡野大嗣が生まれ育った大阪の街を、写真家の佐内正史と巡った夏の記憶。
2023年の7月と2024年の8月、2年をかけてつくった短歌102首と写真42枚を収録。
造本は180度開くコデックス装。
岡野大嗣、佐内正史両名のサイン入。
【収録歌より】
人がきて信用金庫の自動ドアひらいて夏がひらめいていく
きらきらと風を車に呼び込んで午前みたいに午後をはじめる
かつてあった出版社の美しい名に会話が混線して花が咲く
声がして水遊びだとわかる声 二時から二時の声がしている
郷愁は遠いところをやってくる未来にちょっと寄り道をして
【著者より】
〈東京から黄色い車でやってきた佐内さんと歩いた夏。
短歌が写真に、写真が短歌になる瞬間をお楽しみください!〉
岡野大嗣
〈写真の時差の中にいた2年間!
「そば犬」をよろしくお願いします!〉
佐内正史
【著者プロフィール】
●岡野大嗣(おかの・だいじ)
歌人。2014年、第1歌集『サイレンと犀』を刊行。2018年に木下龍也との共著『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』、2019年に谷川俊太郎と木下龍也との共著『今日は誰にも愛されたかった』、第2歌集『たやすみなさい』、21年に第3歌集『音楽』、2023年に第4歌集『うれしい近況』、2024年に短歌と散文集『うたたねの地図 百年の夏休み』、作品集『時の辞典 365日の短歌』を刊行。
●佐内正史(さない・まさふみ)
写真家。1997年、写真集『生きている』でデビュー。2002年『MAP』で第28回木村伊兵衛写真賞受賞。2008年に独自レーベル「対照」を立ち上げる。近著は『写真の体毛』『静岡詩』『写真がいってかえってきた』。曽我部恵一とのユニット”擬態屋”では、詩と朗読を担当。境界線はない。近年の展覧会に「展対照<第二部>」Vacant(東京、2025年)、「写真がいってかえってきた」book obscura(東京、2024年)、「静岡詩」タカ・イシイギャラリー(東京、2023年)、「静岡詩」静岡市美術館(静岡、2023年)、など。
著・短歌:岡野大嗣 写真:佐内正史 出版社:ナナロク社 2025 B6変形 コデックス装 160p
新刊書籍