フィンランド人建築家アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)と、同じく建築家でありその妻アイノ・アアルト(Aino Aalto)の作品集。
アアルト夫妻は共同で「アルテック(Artek)」を創立し、20世紀における最も名高いデザイン作品や建築を生み出した。
建築、家具、ガラス食器をはじめとする日用品から絵画まで。そのデザインの革新性は「北欧デザイン」と一括りには出来ず、今なお世界中に影響を与えています。
孫のヘイッキ・アアルト=アラネン(Heikki Aalto-Alanen)が編集を手がけた本書はその作品のみならず、二人の人生に焦点を当て、プライヴェート写真なども豊富に織り交ぜながら、そのデザインの生まれた場所と歴史を物語のように味わえる大書です。
20世紀デザインを振り返る一冊として是非ともコレクションに加えたい一冊。
以下、版元より
アルヴァの生まれた1898年から数えて125周年を記念し、夫妻が手がけた名高いガラス食器のデザインから着想を得たにした布貼りの装丁に仕上げられている。アルヴァは20世紀の建築界において影響力の大きい人物として広く知られているが、本書では才能あふれるデザイナーとしての功績にも注目している。夫妻は揃って「ヴィープリの図書館(Viipuri Library)」や「パイミオのサナトリウム(Paimio Sanatorium)」など著名な公共建築物から、「マイレア邸(Villa Mairea)」のような個人住宅までをも手がけた。また、フィンランドの現代アートとデザインで知られる「アルテック(Artek)」社を共同設立。ベントウッドチェアからガラス食器、織物、セラミックなど多様なデザイン分野にわたり、「アルテック」は夫妻の創作の遺産を体現しながら育ち続けている。
本書では、スケッチや写真、ドローイングを通じて夫妻の主要なデザイン・プロジェクトを紹介すると共に、初期の旅行から1949年のアイノの急逝まで、夫妻が共にした人生を辿り、明らかにする。家族旅行、ロードトリップや第二次世界大戦中の国外への冒険などの旅行のアルバムから抜粋した写真を収録。お互いや、家族、友人、同僚と交わされた手紙の記録が他では知り得ない夫妻の人格を見せ、さらには夫妻の孫息子であり本書の著者であるヘイッキ・アアルト=アラネンによる明快なテキストによる歴史的コンテクストがそれをより完全なものとしている。
著:AINO + ALVAR AALTO 出版社 publisher:PHAIDON 2025 ハードカバー 238 x 305 mm 352p
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