歩いていった先に大きな水の塊があることは安心だった。
海でも川でも湖でも。
ひとと出会い、土地に触れ、わたしはわたしになっていく。
みずからの世界の扉をひらく全5篇。
詩人大崎清夏さんによる初めての書き下ろし連作小説集。
詩人にしか見えない世界を、詩人にしか書けない文体で、生きていくことや失っていくことの不思議を描いていく。
平熱でどこまでも歩いていけるような日常の物語。
こんな本が読みたかった!
[目次]
湖畔に暮らす
眼鏡のバレリーナのために
次の足を出すところ
みなみのかんむり座の発見
二〇二四年十一月三日
著者:大崎清夏 出版社:palmbooks 2025 ソフトカバー 160p
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