90年代半ば以降に関西で雑誌を乱読をしていた世代にこの名前を知らない人はいないのではないか。
雑誌を読まず、映画を観ずとも、VJとして、あるいはgroovisionsのメンバーとして親しんでいる人も多いと思う。
そんなミルクマン斉藤さん(1963-2024)の約30年間の膨大な映画評論・コラムをアーカイブ。
改めて読むと雑誌という媒体の磁場がそうさせるのか、評論の切り口が鋭く、懐かしくもある。（今は当たり前になっているネットの評論とは別物だ）
偉大なる監督たちへのインタビューもすごい。
コラムには安田健一、岡本仁、小柳帝、辛島いづみら
あとがきには盟友田中知之(FPM)。

映画文化の貴重な記録であり、クラファンの多くの支援を元に出版された記念碑的作品。
表紙デザインはもちろんgroovisions。