写真家、中川龍平(Ryuhei Nakagawa)の作品集。
写真家は”移動の過程に内在する多層的な経験を可視化すること”をテーマに作品を制作している。
2024年10月に、スペインの巡礼道、Camino de Santiago(カミーノ・デ・サンティアゴ)で撮影されたシリーズをまとめた一冊。
中川さんは南仏サン・ジャン・ピエ・ド・ポーを起点に、ピレネー山脈を越え、都市と乾燥地帯を横断しながら、スペイン北西部サンティアゴ・デ・コンポステーラへと至る、約800kmを1ヶ月かけて「歩き」とおす旅に出ました。
羊、馬、牛の暮らす丘陵地を越え、時に町を訪れ、そして同じように巡礼地を歩く人々と束の間の交流を交わす。
足を痛めながらも写真を撮り記録を残すことの果てに何を見出すのか。
何もよりもその過程で何を思い、それは身体にどのような影響を与えるのか。
写真という「静」、旅という「動」が一体となった極上の一品。
デザインは久保海音。
ページは小口アンカット(袋とじ)、淡いトーンのカバーも素晴らしい。
初版200部
著 author:中川龍平 デザイン:久保海音 発行 publisher:Launch Packs 2025 布製 softcover 225 x 220 mm 116p
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