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new到来する女たち 石牟礼道子・中村きい子・森崎和江の思想文学

「『サークル村』を通して、彼女たちが手に入れたのは、儚い「わたし」(たち)の小さな「声」を顕すための言葉であったにちがいない。この新しい集団の言葉は、異質なものと接触し遭遇することで自らを鍛え、異質な他者とともに葛藤を抱えながらも不透明な現実を生きようとする言葉でなければならなかった。支配や権力、垂直的な位階制や序列的な差別から自由で、不揃いなままで水平的に「わたし」は「わたしたち」になる。 三人の女たちは、そのような「わたし」と「わたしたち」を創造/想像し、「わたし」と「わたしたち」とを表現しうる言葉を発明しようとしたのではなかったか」

雑誌『サークル村』に集った石牟礼道子、中村きい子、森崎和江が聞書きなどの手法で切り拓いた新たな地平を、「思想文学」の視点で読み解く渾身の書。
発火点は九州。
キーワードは戦争・戦後、エロス、所有、家父長制、母、宗教、差別、結婚、ケア、フィクション、日本、海、労働、流民、愛。
三人を読むと日本が見えてくる。
装画は赤いマーク・ロスコ

第1章 はじまりとしての『サークル村』
第2章 母の肖像/群像──中村きい子『女と刀』
第3章 連なり越えゆく世界を感受する──石牟礼道子『椿の海の記』
第4章 不透明な他者と女同志の絆──森崎和江『遙かなる祭』
第5章 交差する言葉、流動する女たち


著者:渡邉英理 出版社:書肆侃侃房 2025 ソフトカバー 397p
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販売価格
2,640円(税込)

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