「あんたたちにはわからんよ。体験してないんだから。それでもね、あんたたちがどう受けとめて、戦争しないように持っていくか。もうそれしかないよ」
(祖母へのインタビューより)
『26歳計画』の椋本湧也が新しい出版社「いい風」を立ち上げ、その一冊目が本書です。
他者の体験の記憶を、いかに受け継ぐことができるだろうか——。
椋本が94歳の祖母に戦時体験をインタビューし、その録音音声を聴いた71名の読み手が綴る「2024年8月15日」の日記集。そして巻末には蒐集し引用された1945年の8月15日に書かれた日記が織り込まれています。
他者の体験の記憶をいかに受け継いでいくのか。
戦後80年を迎えた今年(2025年)、その意義はますまず問われています。
編:椋本湧也 装丁:古本実加 装画:三瓶玲奈 出版社:いい風 2025 初版 ソフトカバー W120×H210×D18mm 428p
新刊書籍