私もそう在りたいと思う。日々の生活。
只今そこにある日常の一つに、絵を描いたり彫刻したりする喜びが自然と溶け合っていて、
他の物事と振動し合いながら一つの円を描くように循環したい。
それも軽やかに腐らずに丁寧さと愛情をもって挑みたい。
日々の“DEMO” を追求し続けていきたいと思う。
一つの大きな円の中にいる私とあなたがこの本をきっかけに共有できますように。
そして日々の創造力に生命感が溢れ出すことを思っています。
安野谷昌穂(本書より)
ドイツのSTEIDLから発表された作品集からおよそ10年ぶりとなる、美術家安野谷昌穂のビジュアルブック。
絵画、ドローイング、コラージュ、パフォーマンス、詩、写真など10年分、200点余りを収録。
極めて土着的で、型にはまらず枠に収まらない「自由」が溢れている。
個人的には写真を使ったコラージュに惹かれるが、見る人によってもその日の気分によっても見方は全く異なるだろう。「何度もめくって欲しい」と言うように行ったり来たりを繰り返すうちに、”そうだった、世界はこんなにも豊かだった”と思わせてくれる。
執筆:テセウス・チャン、丹原健翔、Mars89、Frank a.k.a K-NARF
デザイン:小池アイ子
著者 Author:MASAHO ANOTANI 安野谷昌穂 出版社 publisher:HeHe 2025 A4判型(230×303mm)/184ページ/ソフトカバー+栞入り
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