私は
いまも
自分の廃墟を
ひきずり
歩く、
そして
いつも
繋ぎ合わせたり、
積み重ねたりする、
(森の中で)
映像作家ジョナス・メカスは母国リトアニアでは詩人としてよく知られている。
ナチスから逃れ、アメリカへ亡命し、ニューヨークを活動の拠点においたメカスだが映像表現を追求する傍らで母国語で詩作を続けた。
故郷への想いが痛々しいほどに伝わる心底震える詩である。
底本『セメニシュケイの牧歌』『森の中で』
訳者である村田郁夫、詩人の鈴木志郎康と吉増剛造らが寄稿。
(カバー写真も鈴木志郎康によるもの)
絶版
著者:ジョナス・メカス 訳:村田郁夫 装幀:亜令 出版社:書肆山田 2019 初版 ハードカバー 288p
B(帯付)