「ぼくのおじいちゃんは戦争で兵隊になって南方に行きました。」
家族に戦争体験を聞きまとめる宿題を夏休みに課された、1983年生まれ、小学6年生の千本慶輔は祖父の経験を提出した。慶輔が大学4年の時にその祖父も亡くなり、家族の間であの作文のことが話題に上がる。曰く、祖父は終生大事にしていて、祖父から直接聞いた記憶のない家族は「よくぞ書き残してくれた」と感極まっているのだが、書いた本人には落ち着かない背景があった。
---
戦後80年、広島生まれの小山田浩子が「戦争」を描く。
祖父や祖母の戦争体験と現代のパレスチナで起こっているジェノサイド(大量虐殺)がシンクロしていく。
UーNEXTの”100min.NOVELLA”シリーズから。
著者:小山田浩子 発行:U-NEXT 2025 ソフトカバー 121p
新刊書籍