《ジェノサイドが続くガザから、「壁の向こう側」にいる私たちに向けた物語》
2023年10月、イスラエルによるガザ侵攻のためにテントからテントへ転々とし、今は南ガザへ避難している二人の作家から世界へ向かって放たれた物語。漫画は苦しみや困難を伝えることが出来る世界共通の芸術だと考え描かれたと言います。
この日本語版は広島パレスチナともしび連合共同体によって制作されました。
売上は作者の二人へ直接送金されます。
あらすじ:
主人公・ファーラ(Farah)はガザに住む12歳の少女です。いつか世界を旅して、生まれ育ったパレスチナの文化を伝えることを夢見ています。しかし、2023年10月にイスラエルによるガザ攻撃がはじまり、彼女の人生は急変します。故郷の家を奪われ、テントからテントへと避難を強いられる日々が続き、ファーラの心は次第にすり減っていきます。ある日、彼女は状況を変えるため、一通の手紙に希望を託して国境検問所へと向かいます。
作画:エスラー・アル・バンナ (Esraa Albanna)
2003年生まれ。ガザ出身の英文学専攻の3年生で、作家であり芸術家。彼女は2023年10月13日にガザ市から強制退去させられ、現在も南ガザのデイル・アル=バラフに避難している。漫画は、どのような問題でもその事実や物語を世界に難なく伝えることができ、単純な道具で自由に描くことができるため、彼女はこのシンプルなスタイルを用いることにした。
原作:ジェハド・アブ・ダヤ (Jehad Abu Dayya)
2003年生まれ。ガザ出身の医学専攻の3年生で詩人。2023年10月13日にガザ市から避難し、現在も南ガザのデイル・アル=バラフに避難している。彼はアラビア語で初めての詩集を執筆中で、余暇にはウードの演奏を楽しんでいる。
原作:ジェハド・アブ・ダヤ 作画:エスラー・アル・バンナ A5 20p
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