アメリカの写真家、タイラー・ミッチェル（Tyler Mitchell）の作品集。

ビヨンセを撮り下ろし、史上最年少で『Vogue』誌の表紙を飾ったアフリカ系アメリカン人のタイラー。
以後アート、ファッションの分野で第一線で活躍を続けています。
本書はCOACHとアンディ・ウォーホル財団の協力により実現した初期の集大成的作品。
ファッションを軸にしたまったく素晴らしいポートレイトの数々。
そして白人至上主義とも言える美術界をはじめあらゆる分野へのアンチテーゼとして黒人たちが余暇を過ごす様子を積極的に作品へ取り組んできた。ジェンダーや人種問題にも切り込んでいく姿勢が現代作家としての強烈な支持を受けています。
歴史に残るであろう記念碑的な一冊。

英語

以下、版元より
アメリカ人フォトグラファー、タイラー・ミッチェル（Tyler Mitchell）の作品集。本作は、作者のキャリア初期の作品に焦点を当てて構成された、決定版的な一冊である。作者の写真は、歴史上の出来事の背景に相対するように喜びと楽園と満ちた夢の世界によって躍動する。アートとファッション界でその頭角を現して以来、作者は21世紀における「ブラックネス」に対する想像力を拡げていくような、美しさ、ユートピア、そしてアメリカの風景を写し出してきた。アメリカ、ヨーロッパ、西アフリカで撮影されたジャンルを超えた描写を見せるポートレートから、透け感のある布地にプリントされた黒人の知的遺産を文脈とする写真作品や彫刻作品まで、その芸術的実践の原動力となってきた主題を包括的に紹介する。あわせて、民族自決権や日常の中の非凡な輝きといった、作者が長年取り組んできた主題について、作家陣が新たな視点を提示する寄稿を収録。写真がいかに集合的な過去に根ざしながらも、想像上の未来を想起させることができるのか、我々に提示している。