どれだけ情報が溢れて、どんなに観光産業が発達しても、人間と非人間の折衝から生まれた歴史、神話、痕跡は駆逐されずにこの列島には残っている。あるいは気付かぬ内に体内に刻まれている。
人類学者・石倉敏明と写真家・田附勝が未知の「日本」を巡る旅に出た。
絶版
第一章 獣と人
1 秩父・青海 オオカミ信仰の山
2 太地浦 クジラの寄り来る海
3 北上山地 死者と舞うシシたちの踊り
第二章 生命の山
4 諏訪 ヘビが渦巻く大地
5 富士山麓 命を受け継ぐ作法
6 熊野 アニミズムと復活の思想
第三章 層を成す神話
7 鹿島灘 せめぎ合う陸と海
8 日南地方 南洋の面影を追って
9 秋田 藁の巨人、カシマサマ
第四章 魂の技術
10 北宮城・南岩手 カマガミという「家」の魂
11 奥津軽 噴出する春の力
12 三陸海岸 山と海をめぐる船の魂
著者:石倉敏明・田附勝 出版社:淡交社 2025 ソフトカバー 255p
C(帯付)