長崎・平戸の離島の海辺に、父が古くて小さな家を借りた。
寝袋を持ち込み自力で補修しながら、ふた月に一度くらいのペースで通っている。
父の行動に興味を持った僕は、彼のあとを追い島に渡ることにした−(あとがきより)
ファインダーを覗いた先に写るのはほとんど知らなかった父の姿。
写真家とその父の間に何があったのかは直接言及はされていないが、距離が生まれている。付かず離れずの距離から父を撮る写真家。
言葉に頼るには年をとり過ぎてしまった二人はかつて捕鯨で栄えた小さな島でひと夏を過ごす。
父と息子の交流を描いたウィリアム・サローヤンの名作をタイトルに据え、写真家は小説の言葉を引用しながら世界を、ひとりの人間を、理解しようと撮影を続けた。
海や夕暮れが世界の美しさを際立たせ、少しの切なさを運んでくる。
そんな写真集です。
B3ポスター付属
1000部限定
著者 author:西山勲 Isao Nishiyama 出版社 publisher:Sunnyside Press 2025 ソフトカバー W210mm × H148mm × D16mm 192p
新刊書籍