”「小説家を目指す」人たちは、小説を書こうと構えるので、萎縮したり、型に嵌ったりして、何のために書きたいと思ったの? と思うんだけど、この人からは書く楽しさや自由が感じられ……濃密な時間の流れに浸っていると、人生で最も貴重な記憶が何年ぶりかでリアルに蘇ってきた。読んでいてほんとに楽しい。”
、と保坂和志に絶賛された富田ララフネのデビュー作。
生まれたばかりのわが子”θ”を育てながら小説を読みまくる語り手。
ストーリーも着地点も全く見えず、散文的に子育て日記のように連なる文章。
それでもぐいぐいと読み手を離さない不可思議な文体。
まさに読む時間そのものを味わう小説。
大江健三郎、荒川洋治、メルヴィル、カフカ、井戸川射子、加藤典洋、聖書、田中小実昌、武田百合子、村上春樹、ドストエフスキー、小島信夫を読むことが子育てに与える影響についてーー。
著者:富田ララフネ 装画:大河原愛 出版社:百万年書房 2025 ソフトカバー 261p
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