「ずっと怒っていたように思う。何者でもない自分に、劣等感とともに生きている自分に。人は常にひとりなのに、寄りかかって、思いを向けてほしいとすがっていた。なぜこんなに凪いだのか。すぐ言葉にできない思索を、文字で綴ることで回復の道を歩んだのかもしれない。いま、日々は光にあふれている。」(「はじめに」より)
灼熱の御堂筋をゆっくりと歩いていた、から始まる本書。
著者橋本さんは出版社の営業職二十二年目だそうだ。まさに、本と生きてきた人。
本を抱えて会いにいく日々の延長にある、つまずきと回復の記録。
著者:橋本亮二 装丁:関口竜平(本屋lighthouse)
装画・挿絵:佐藤ジュンコ 発行:十七時退勤社2025 ソフトカバー B6判並製 110p
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