”46億年続く歴史の中で水溜りの中の一滴のような私たち。
それでも世界は、この地を歩くことは、おもしろい。”

愛媛県出身、現在はフランスを拠点に活動する写真家正岡絵理子の作品集。本書は代表作である「羽撃く間にも渇く水」をまとめた一冊。本シリーズは、「第32回 東川町国際写真フェスティバル」内イベントの1つであり、才能の発掘と写真文化の高揚を目的とする「赤レンガ公開ポートフォリオオーディション」において、2016年度のグランプリを受賞した。

「20歳から写真を学んだ作者は、写真を撮りながら日本各地を旅して小さな集落を訪ね、北海道の牧場やアイヌのコミュニティなどで生活をした。その経験は、作家としての方向性を形作った。
特定の意思は持たずに目的地を決め、自身の想いに従い、そして写真を撮る旅を続けた。その後、10年以上の年月を経て、この物語は完結した。」

本人が”生命賛歌”と呼ぶ作品群は静かな衝撃がある。
強烈なコントラストからは生命の歴史という重みを感じさせ、物事の側面だけを写し出してはいない。
写真は、北海道、沖縄（周辺の西表島と粟国島）、鹿児島（喜界島）、東北地方（秋田、青森、長野、新潟）、東京、大阪、和歌山（高野山）、オランダのロッテルダム、アイスランドのグトルフォス、マカロネシアの アゾレス諸島で撮影された。

限定700部
bbb推薦版