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newたしかに熊だが

北海道の木彫り熊はじつはスイスから輸入された土産物産業として始まりました。
輸入したのは尾張徳川家当主徳川義親。
明治以降、尾張徳川家が開拓した北海道。八雲町。
この物語はその八雲町が舞台です。
木彫り熊はどのように生まれ、いかにして独自の成長を遂げたのか。”殿様”と農民たちとの笑いあり楽しき奮闘の日々を描いた世界初となる木彫り熊の時代小説!

あらすじ
大正末期、尾張徳川家第19代当主・徳川義親は、妻を伴って訪れたヨーロッパ旅行で、一体の“木彫り熊”に出合った。
聞けば、スイスでは雪深い冬、農民たちがこうした土産物を「ペザントアート」として作り、生活の糧にしているという。

義親はこのペザントアートを日本に持ち帰り、明治初期に旧尾張藩が開拓した北海道・八雲町で同じように「農民美術」として土産物産業を芽吹かせようと思いついた。

これを受け、のどかな農村で暮らす当の八雲の人たちは、上へ下への大騒ぎだ。 “殿”の奇想天外なアイデアを形にし、実現しなくてはいけないのだから。
実行役は、刀を鍬に持ちかえた旧尾張藩の忠臣、そして農村にまで吹く新しい時代の風を感じ、何かやりたくてうずうずしている若き農民たち。 その中からやがて、熱きハートを持った芸術家二人が生まれる。

柴崎重行と、根本勲。彼らは農業と芸術の両立を模索し、「自分が本当に作りたいもの」を探して北海道をめぐる旅に出かけた──。

著者:いなもあきこ 装画:坂巻弓華 発行:プレコグ・スタジオ 2025 初版 ハードカバー 407p
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販売価格
3,960円(税込)

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