まだみんなが眠っている明け方、彼女は湖へ歩きながら、聴いているのはバッハ、クラヴィコードの最初の練習曲という、彼女がいつか自分の葬儀で演奏してもらおうとしている曲で、初めて耳にしたときからそう計画をしているーそのことが頭に浮かんで、涙ぐむ。
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ノーベル文学賞も期待されているカナダの詩人・古典学者・翻訳家、アン・カーソンの詩集。
散文詩、定型詩、会話詩、さらに自身が手がけたドローイングやイメージの断片が挟み込まれる。
ジョゼフ・コンラッド、グアンタナモ、フローベール、雪、貧困、土曜の夜などを描いた25篇。
荘厳なのにユーモラス。古典的なのに驚くほど新しい。
詩の可能性を押し広げる英語圏最高峰による詩集。
装幀も抜群に綺麗な一冊です。
2024年度 全米批評家協会賞受賞、NYタイムズ・ベスト・ポエトリー・ブック選出
初版1000部
アン・カーソン(Anne Carson)
詩人、古典学者、翻訳家。1950年生まれ。カナダ・トロント出身。代表作は『赤の自伝』や古代ギ リシアの詩人サッフォーの詩の現代語訳など。T・S・エリオット賞、グリフィン詩賞など、数々の 賞に輝き、英語圏を代表する詩人の一人として目されている。最新詩集『かみあわないノーマ』で 2024年度の全米批評家協会賞を受賞。
小磯洋光(こいそ・ひろみつ)
東京生まれ。翻訳家、詩人。イースト・アングリア大学大学院文芸翻訳科および創作科修了。アン・ カーソン、オーシャン・ヴオン、テジュ・コールなどの作品を訳す。『現代詩手帖』、米文芸誌『 POETRY』などに詩を発表。
著:アン・カーソン 訳:小磯洋光 デザイン:柳川智之 発行:thoasa 2026 ソフトカバー 128×210mm 250p
新刊書籍