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newFREE JAZZ AND IMPROVISATION ON LP AND CD, 1965-2024

”これは単なるカタログ情報ではない。文化史の書物である。”

ジャズドラマーを目指すなら、『RHYTHMATISM / STEVE REID』を聴いておいて損はないだろう。
ある繊細なタッチを売りのピアニストがその正反対にいるようなセシル・テイラーに憧れていると言った。
狂ったように音楽を聴き続ければフリージャズ(インプロ)かレゲエ(ダブ)にいつかぶち当たる。

ノルウェー人美術史家であり音楽研究者のヨハネス・ルー(Johannes Rød)の作品集。60年分、185のレーベルからフリージャズのリリース情報を記録した常軌を逸した一冊。ジャケットをメインにした単なるディスクガイドとは一線を画し、将来的は貴重な文献になるだろう。
レーベルの紹介を核に置いており、この記録を目の当たりにすればストリーミングで聴いていくのが虚しくなるほどだ。

以下、版元より

ノルウェー人美術史家であり音楽研究者のヨハネス・ルー(Johannes Rød)の作品集。本書は作者が著した同必携ガイドの大幅増補版であり、創造的音楽の記録史を60年にわたって横断する、ディスコグラフィ研究の記念碑である。本文381ページに加え、レーベルのアートワークにまつわるノンブルなしの47ページが付随する。185のレーベルについて執拗なまでにディテールを追求し、確かな眼差しでマッピング。1960年代半ばにESP-Disk(ニューヨーク)、BYG/Actuel(パリ)などが切り開いたフリー・ジャズの勃興から、FMP(ベルリン)、Incus(ロンドン)、ICP(アムステルダム)、Po Torch(アーヘン)が記したヨーロッパ即興運動の軌跡、さらにClean Feed(リスボン)、Trost Records(ウィーン)、Astral Spirits(オースティン)、Smalltown Supersound(オスロ)といった現在の動向までを視野に入れる。

これは単なるカタログ情報ではない。文化史の書物である。各レーベルの項目は、美学的な構想、文化的文脈、そしてそのレーベルを特異なものにした演奏家と主催者のネットワークを描き出す。Absinth Records(パリ)の手描きスリーヴから、FMPの象徴的なカヴァーに至るまで、溝に刻まれた音だけでは語り尽くせないフリー・ジャズ文化の全体像を、視覚と聴覚の両面から記録する。

初版が2014年に刊行された際、本書は創造的音楽の広大な記録地図を読み解くための基本文献として直ちに受け入れられた。2025年版は、全容を見渡せる地図の完成形にあたる。数百件に及ぶカタログ・エントリーを収録し、サヴォイやブルーノートの前衛的試みといったアメリカの先駆から、ヨーロッパの爆発、日本の急進(DIW、PSF)、スカンジナビアの革新(Odin、Circulasione Totale)まで、地理・文化・思想の各視点を縦横に展開する。

マッツ・グスタフソン(Mats Gustafsson)は序文において「飛び込んで、楽しんで、自分の調査を始めよう。すべてが目の前にある。ヨハネス・ローは私たちに独自の可能性を拓いてくれた。これは知と音楽の深い井戸だ。即興音楽という未知と既知の世界へ踏み出す、何よりも楽しい旅である」という言葉を掲げる。

「Smalltown Supersound」のヨアキム・ホーグラン(Joakim Haugland)は同じく序文で、フリー・ジャズが「レーベル全体を支える背骨」であると述べる。本書は、その背骨を可視化し、手に取れるかたちにしたものだ。すなわち情報であり、同時に創作への励ましでもある。

本書は、ストリーミング・プラットフォームがすべてを均質化し、物理メディアが単なる懐古に矮小化されがちな時代にあって、レーベルがなぜ重要かをあらためて示している。キュレーションの視座、視覚的提示、継続的な記録が、創造的音楽の存続と発展に不可欠であることを提示する一冊である。


著者 Author:ヨハネス・ルー(Johannes Rød) 出版社 publisher : smalltown supersound 2025 softcover 170 x 230 mm / 485p
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