「淨と穢れの観念は、天皇を冠として戴く平安京において成立し、都市の分業システムと共に地方社会へと広がった。現代まで存続する日本の差別の構造を解き明かすためには、平安京をめぐる差別の構造をまず明らかにしなければならない。」
舞台は平安遷都から江戸幕府成立まで、戦乱が絶えず、略奪・殺人・強姦が日常茶飯事だった京都。宗教学者である著者は平安京から起こった差別構造を明らかにし、現代の差別構造を解き明かしていきます。
そして著者は差別の問題は「他者への暴力」ではなく「自己への恐怖」だと悟ります。それはどういうことなのでしょうか。
古都に沈められた<洛外の者たちの生>をまなざし、日本の差別の根源を明らかにする、穢れと救いの信仰史。
これはすごい本です!
本書は京都の歴史と地理の理解が不可欠で、その補足として写真家の吉田亮人さんが関連資料として京都を撮り下ろしています。
著:磯前順一 写真:吉田亮人 出版社:亜紀書房 2026初版 ソフトカバー 432p
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