日記は、単なる「記録」ではありません。ある一日の出来事を振り返り、それを書き留めながら、自分の感じ方を点検する。人とのかかわりを思い返しながら、限られた時間をどのように過ごしたいか、探る。日記を通して経験するそうした営みのなかで、私たちは「どう生きるか」という根本的な問いに(意識的であれ無意識的であれ)ふれることになります。
(「はじめに」より)
著者は、日記をつけることを”人生の「手応え」を探ることに似ている”と言います。
書く、読む、身体を動かす、あるいは仕事や生活のあらゆる場面で「手応え」を感じることは大切なことのように思います。それは「生きる」ことに直結しているから。
日記をつけることは、生の肯定なのかも知れません。
日記専門店「日記屋 月日」初代店長である著者が、自身の実践と経験をもとに具体的な場面をたどりつつ、日記という営みの本質を丁寧に掘り下げます。
装画は版画家の正一さん。
第一章 いま、「日記ブーム」らしい
第二章 日記をつける
第三章 日記を公開する
第四章 自分のために日記を編む
第五章 自分の日記を売るということ
第六章 他者の日記/日記を読む
第七章 「日記ブーム」を再考する
第八章 日記がつづかない
第九章 日記をやめる
終章 日記を通じて他者を「読む」
著:蟹の親子 出版社:柏書房 2026 ソフトカバー 215p
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