民話採訪者・小野和子が『みちのく民話まんだらーー民話のなかの女たち』の対となる一冊として長らく構想していたもの。
東北の海辺の集落や山奥の村で、口から耳へと語り継がれてきた民話一話ごとに、半世紀にわたり民話を聞き訪ねてきた著者ならではの「あと語り」が付されることで、語りの奥底にある生活感情や精神性もあらわにする。
土着の魂とも言うべきその土地で語り継がれてきた21の民話。
驚くほど独創的で下世話で可笑しくて、、人々はこんな風に暮らして来たのだとなんだか嬉しくなります。
第一話 のんびり卵
第二話 ほら ほら(お化けキノコの巻・大ユリ根の巻)
第三話 よしっ俺も度胸きめる
第四話 雲に隠れて
第五話 ほらくらべの大会
第六話 ふしぎなゆめ
第七話 夜逃げわらじ
第八話 七歳の七月七日まで
第九話 しんかめ しんかめ
第十話 宝手ぬぐい
第十一話 ちり ほこり ごもく
第十二話 ふしぎなカナヘビ
第十三話 タラの婿さん
第十四話 おばけ寺
第十五話 おっちょろ ちょろ ちょろ
第十六話 川ながれ童子
第十七話 歌うしゃれこうべ
第十八話 天下の迷医
聞き書き 民話のなかの男たち・民話を語る男たち
第十九話 花咲かじじ
第二十話 木をくれた六地蔵さん
第二十一話 おじいさんの戦争(戦闘の地になった村・川を渡ってきた母親と赤ん坊)
あとがき
随筆 池月駅
小野和子(おの・かずこ)民話採訪者
1934年岐阜県高山市生まれ、宮城県仙台市在住。1969年から宮城県を中心に東北の村々を民話を求めて訪ね歩く民話採訪をひとりで始める。1975年に「みやぎ民話の会」を設立。以後、半世紀以上にわたり民話採訪の旅を重ね、著書『あいたくて ききたくて 旅にでる』(2020年)で、「鉄犬ヘテロトピア文学賞」と「梅棹忠夫 山と探検文学賞」受賞。NHK「こころの時代」に出演。近著に『忘れられない日本人――民話を語る人たち』(2024年)がある。
著:小野和子 装画:工藤夏海 出版社:pumpquakes 2026初版 ソフトカバー 299p
新刊書籍