「四十日と四十夜のメルヘン」はたとえば私にも、ほかの読者にも、まだ見たことのないような小説を書きたいと動かす力を持つ、書かれて20年経ったいまだに見たことのない小説なのである。250枚に満たない「四十日―」はまるで何千頁もの大長編に匹敵するスケールを持っているし、そのスケールのままこの枚数であることの面白さも詰まっている。
━━━━━町屋良平(小説家)
まさかのまさか。こんな本が出るとは。
初めて読んだ時はなんなんだこれは!と思ったけど、解説のお二人もそう思っていたみたいだ。
小説を「書き出していく」こと。そのヤバさ。
デビュー作刊行から20年、入手困難が続いていた『四十日と四十夜のメルヘン』ほか初期の傑作群を収める決定版の作品集。
収録作品:『四十日と四十夜のメルヘン』『いい子は家で』『このあいだ東京でね』『私のいない高校』
装丁:山本浩貴+h(いぬのせなか座)
装画:大越円香
「バイト帰りの電車で読み始めたが最後、そのまま終えることができなくなり、布団の上に正座して朝まで読み耽ることになりました。ヤバいものを読まされてしまった。徹夜など滅多にしないのに、化け物に心臓を取られたような興奮と睡眠不足で手の震えが止まらなくなっていました」
(伊藤亜紗さん/解説より)
「なんなんだこれはと思いながら、それでも私らがなぜか読めてしまっているとき、青木も私らも含めた人々はみな、見たことのない「わたし」に、それが依拠するフィクショナルな資料(としてのまさにこの「小説」)に、疑いようのない実在感とともに遭遇している」
(山本浩貴さん/解説より)
著 Author:青木淳悟 出版社 publisher:書肆侃侃房 2026 ソフトカバー 592p
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